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女性の難聴

あれ?何だか耳がつまっている…と感じることは ありませんか?女性に多く起こる難聴について 専門の先生に伺いました。

急性低音障害型感音難聴やメニエール病はママに多い病気 ストレスを溜めすぎないように気をつけましょう

急に耳がつまって聞こえなくなる?

耳がつまる(耳閉感)は耳垢がたまったり、鼻かぜや花粉症などで鼻をすすり過ぎて起きる場合があります。しかし、気をつけなければならないのは、内耳という聞こえの神経にかかわる場所が障害を起こしている場合です。この場合、周りの大きな音が響いたり、軽い眩暈が出現したりすることがあります。自然に改善してしまうことが多いので、ようすを見てしまう方が多いのですが、3割の方が症状を繰り返しています。何回も繰り返していると徐々に症状が重くなり、そのうち耳閉感が改善しなくなるので、心配になって病院を受診される方も珍しくありません。このような場合、急性低音障害型感音難聴という病気を考えなくてはなりません。この病気は30歳代の女性によくみられます。ほかにメニエール病なども否定できません。

なぜそんな病気になるの?

急に聞こえの神経(主に内耳と呼ばれるところ)が障害を起こして聞こえが悪くなる病気は急性感音難聴という分類になります。急性低音障害型感音難聴、メニエール病はいずれも急性感音難聴です。この両者は少し似ていて、内耳の圧が上昇するためです。低周波域の聞こえが悪くなるのが特徴で、繰り返し発症するところも似ていますが、典型的なメニエール病はひどい回転性めまいを起こすのが特徴です。急性低音障害型感音難聴はメニエール病よりも症状は軽いのですが、それでも耳閉感や音が響くのはつらい症状です。どちらも精神的なストレス、過労や睡眠障害などが背景にあることが多いです。子育て中の女性は、仕事の両立、育児ストレスや母親同士の人間関係などに悩まされますし、子どもの夜泣きで眠れないなど、まさに難聴を発症しやすい環境にあります。

どうやって治療するの?

内耳の細胞は壊れると再生しませんので、何回も症状を繰り返していると治りにくくなります。治療は、内耳の圧を下げて、血流をよくする薬の内服が主体です。ステロイド薬が用いられることもあります。環境改善としては、ストレスを軽減するためにも休息を十分にとることが必要です。可能ならば仕事は休み、育児も夫の協力を得ることです。真面目で責任感が強い人がなりやすく、休むことに罪悪感を持たないように鈍感力を持つことも大切です。また1日1時間程度の有酸素運動(ウォーキングなど)も効果があると言われています。食事は減塩食が勧められており、最近では1日1~2リットルの水分摂取が推奨されています。おかしいなと思ったら早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

山崎耳鼻咽喉科医院
山﨑一春先生

秋田高校、岩手医科大学卒業。平成22年秋田大学耳鼻咽喉科学講座講師。平成29年山崎耳鼻咽喉科医院院長。耳鼻咽喉科専門医。補聴器相談医。騒音性難聴担当医。

山崎耳鼻咽喉科医院
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