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子どもの成長痛

幼児に起こる成長痛があるのを知っていますか? 成長痛は個人差があるのだそう。症状や対処法を小児科の先生に伺ってきました。

成長痛だと思っていて、別の病気の場合もあります 思い込まずに、かかりつけの先生に診てもらいましょう

成長痛って何?

幼稚園から小学校低学年のお子さんが、夕方や夜寝てから急に膝や足を痛がって泣いたりすることがあります。痛みは激しいこともあり、痛くて泣いたりするため心配になりますが、一晩寝て次の朝になるとけろりと元気になり、痛みも無く歩いたり走ったりできるようになります。このようなことを時々繰り返すため、日中に病院を受診しても診察や検査などで特に異常が見られない時、「成長痛かな?」と話されることが多いと思います。成長痛がなぜ起こるのかについては、成長中の筋肉や関節に疲れがたまることなどの可能性が考えられていますが、実はまだ原因がはっきりは分かっていません。

痛がるときの対処法は?

痛いところをマッサージをしたり、また湿布をして落ち着くこともありますが、強い痛みの場合は痛み止めが必要な人もいるようです。また初めて症状を起こしたときや、いつも以上に激しい痛みがあるときなど、救急を受診したほうが良いのか心配になる場合もあると思います。そのような場合は小児救急電話相談(#8000)がありますので、ぜひ利用してください。

成長痛とよく似た病気が あるってホント?

成長痛と同じような症状から始まり、次第に症状がひどくなってきて、実は子どものリウマチや血液の病気の始まりであったと後で分かる場合もまれにあります。また、家族や親戚に子どもの頃に同じような痛みを経験した方がいる場合、別の病気の可能性があることが分かってきています。大人になってから腎臓や心臓、神経系に症状の起こってくる「ファブリー病」という病気では、子どもの頃は手足の発作的な痛みが唯一の症状の場合があります。ほかにも「小児四肢疼痛(とうつう)発作症」という新しい病気があることが秋田大学の小児科で発見され、研究が進んでいます。「頻繁に症状を起こす」、「日中も痛みがある」、「いつも決まって一ヵ所のみを痛がる」、「足だけでなく手も痛がる」、「歩き方がおかしい」などの気になる症状が出てきた場合は、何度でもかかりつけの先生に相談しましょう。また家族・親戚の中に小児期同じような症状を持つ人がいる場合も、一度相談してみてください。  いわゆる成長痛のみの場合は、年齢が増し小学校の高学年になってくると自然に症状が落ち着いてきます。逆に運動が盛んになるこの時期に痛みを訴える場合は骨端(こったん)症などの病気の可能性もありますので、整形外科の先生に相談しましょう。

たかはしこどもクリニック
高橋郁夫先生

横手高校出身、秋田大学医学部卒業後、小児科医局に入局。小児科専門医、地域総合小児医療認定医。秋田大学医学部非常勤講師。平成13年、たかはしこどもクリニックを開業。

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